こどもてつがく
Philosophy for Children
ひとりひとりがじっくり考える
聞いてもらえる話し方と
聞く態度を学び合う!
ここでは同調や共感し合う仲間になることよりも、
ユニークな発想や「問い」を交わし合い、探求するための仲間になる!
こどもたちの問い
変化の激しい社会を
よく考え、創造的に生きる
2019年頃から、文部科学省研究開発学校に指定された小学校で「てつがく」という新教科を教育の中核に置いた試みが始まっています。
また、総合学習の時間については、「探究」という用語を用いて、「変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うこと」が推奨されるようになりました。
継続することで身につける
1年目では、集中力に課題を抱えていた子どもたちも、2年目には議論の中で問いを提起し、対話を主導する成長を遂げることがあります。
継続して哲学的な活動に取り組む子どもたちの中には、鋭い視点を持ち、問題提起を行い、議論を活性化させる能力を身につけるケースも見られます。
哲学的な態度や問いかけ、思考の整理を身につけるには、時間がかかりますが、お子さんに自由に疑問を考え、言葉で表現する機会をつくりませんか。
大人の顔色を伺わないで意見が言える場に
小さなこどもたちは、とてもよく大人を観察しています。先生が求めていることを、読もうとするのです。ここでは、そのような態度は必要ないのですが、こどもたちと講師の間には、分厚い壁があります。この壁を壊すために時間がかかります。
こどもたち、一人ひとりの考え方、言葉の選び方、着眼点、問いかけ方には、独創性あふれる哲学的エッセンスが詰まっています。
まずは、こどもたちとフラットな関係を築き、みんなが、リラックスできるようにすることが第一ステップです。
様々なアプローチ
決まった「正解」を持った先生はいません。大切なのは、他の子が話している時にしっかりと耳を傾けること、自分の力でじっくりと深く考えてみることです。
子どもたちは、自分から「問い」を見つけ出し、対話を行うことで、それぞれが探求する共同体の一員になります。
この会は、哲学のファシリテーターが提供するのではなく、こどもたちが主体的に作り出す場です。
自分が安心して発言できる場であるという実感は、他の人の意見をしっかり聞く経験から生まれます。対話によって、こどもたちは「知的に安全な場」を創る経験を得ることができます。
その場に集まった子どもたちが、一緒に対話を通じて考えるこで、相手の言葉を聞く力や思いやり、深く考える力、想像力の柔軟さ、自分の意見を伝える力など、沢山のことが養われてゆく機会になるはずです。