光にかざしてみると、小さなガラスの中に、丁寧に彩色された物語が広がっています。金の巻き毛の天使が、踊っているようにも見えます。天使の表情、白い服のヒダまで、精巧に描かれています。
イギリスロンドンで、ランタンスライドを多く制作していたニュートン商会による製品です。
別名マジックランタンスライドとも呼ばれています。
幻灯機は、いわゆる映写機の元となった機械です。ガラスの絵を幻灯機で照らして、壁やスクリーンに映像を映し出します。
一枚一枚スライドを取り替えてお話を進めるので、紙芝居のようでもあります。カラーのものは、一枚づつ女工が手作業で色付けしたと言われています。
のちに、フィルムが発明されるようになってからは、こうしたガラスのスライドは市場から姿を消しました。
小さなガラスの中に描かれた物語の欠けらを、コレクションにいかがでしょうか?
天使177番 アンティーク幻灯機スライド
¥6,500価格
国:イギリス
年代:1912-1925年
素材:ガラスサイズ:W約8.2cm×H約8.2cm